高齢者の肺炎の問題

2016/11/05

高齢者が増えていることが分かりましたが、高齢者社会ならではの病気の変化が生じてきています。
日本呼吸器学会誌の以下の報告によりますと、平成23年(2011年)に肺炎が死亡率第三位になったことが重大な問題としてあげられています。
下のグラフを見ると分かるように、肺炎が脳血管疾患を抜いて、上昇しています。寿命が延び続ける超高齢化社会は、生活習慣病と肺炎と悪性新生物が問題になっているのです。高齢者の肺炎の原因は、嚥下障害から生じる、誤嚥。誤嚥から生じる誤嚥性肺炎が肺炎死の原因と考えられています。
誤嚥を来たしやすい病態は。神経疾患、寝たきり状態、口腔の異常、胃食道疾患、医原性があり、原因となる菌は嫌気性菌、口腔内常在菌が大きく関わっているとされています。口腔内の菌を少なくすることが誤嚥性肺炎の予防となります。では、歯科はそれにどのような対策をすることができるか?

疫 学 ―肺炎の疫学が示す真実は?―
死亡率からみえてくる呼吸器科医の現状と未来
三木 誠  仙台赤十字病院呼吸器科、 渡辺 彰 東北大学加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門